2019/07/28 01:06

Bonjour a tous!
ええっと、先週のブログでパリの天候を腰抜け呼ばわりしたら、今週はどえらい目に遭いました。
42℃って…。熱風が吹く中自転車を漕いでたら、砂漠を彷徨う旅人気分になりましたよ。
しかも、その2日後に半分の21℃にまで突き落とすとは、いやはや相当サディスティックです(笑)
でもそういうパリの天の邪鬼加減、嫌いじゃないです。
(誰か気候と国民性の相関関係を研究してほしい。)
そんなアップダウン激しいパリと連動している人生アップダウンなシロカネですが、前回のブログでテナーサックスを始めた話をしました。

しかし、実はこの夏…

俳優も始めました!
……。

それも日本のテレビドラマでキムタクと共演!
…。

というと、シロカネの何でも屋加減に呆れて物が言えない方がいらっしゃるかもしれませんね。
ええ、別に歌って踊ってついでに写真集と女優もやっちゃったアイドル☆のような話ではありません…。
ただ…。
面白いから少し大げさに言いました!
実は単なるエキストラの一日バイトです。

実はシロカネ、以前からちょいちょいエキストラのバイトをしてまして、日本を舞台にした仏人監督の映画にサラリーマン役で出たり、味の素のフランスのCMに出たりetc…。
一応何かあったら声がかかるように、そういう事務所に登録(所属ではない)をしているのです。
ちなみに前回(といってももう3年前…)の味の素のCMは、味の素フーズがフランスで冷凍食品を売りだすためのネット限定CMでした。

内容は、 二人の子分が見守る中、ヤクザの親分が味の素の焼きそばを味見し、 この旨さただ事ではない! という感じで 「むむ!」っとしかめ面 をするという…
なんのこっちゃ(笑)
その子分の一人をシロカネがやらせて頂いたというわけです。
このエキストラの募集は当時Facebookで見つけたのですがその記事に反応している日本人が多くて結構倍率が高そうでした。
そりゃ超高額バイトで(CMはドラマや映画と違って肖像権代がすごく支払われる。)、しかもヤクザ役とあればカッコいいからみんなやりたいよね。
案の定、オーディションに行ったら競合相手がうじゃうじゃ。
中には日本語が出来ない中国系の人も。(セリフが無いからアジア系なら誰でもええんかい!)
しかも2日間に亘ってオーディションをしていたので、なかなかの人数が応募したと思います。
                          (フリーイラスト)
しかしシロカネ、密かに受かる自信があったのです。
なぜなら、昔から素顔はごく普通なのにサングラスを掛けると摩訶不思議。
かなり人相が悪くなってしまうからです。
しかも自分で言うのも何ですが、ちょっとヤクザっぽい~、どころかなかなかの本格派裏社会顔になってしまうのです…。
なんの因果でこういう顔に生まれてしまったのか…。でもこれを生かさない手はありません。

なので、ちゃっかり応募書類にサングラスを掛けた超極悪写真を混ぜておきました。
そしたら結構な倍率にもかかわらず、あっさり合格!
少なからず自信はあったものの、いざ受かると宝くじに当たったような気分でしたね。
かくして親分(舞台俳優の方)、子分A(コンテンポラリーダンサーの香港人)、子分B(何でも屋シロカネ)、という異色のヤクザ3人衆が出来上がったのでした。
残念ながらネットCMは期間限定だったためかもう見つからないですが、写真は残っています。

見たいですか?

特別大出血サービスですよ。ほれ。(一応勝手に載せると良くないので、シロカネのところだけ。)
どうです?なかなか様になってるでしょ?
このガラの悪さを生かして、日本に帰った時たまに街中でサングラスを掛けてしかめっ面で歩く、というたちの悪い遊びをしています。
本職に出会わないことを祈りながら…。

そういうわけで先日、広報担当のKaoさんがまたまたFacebookでエキストラの求人広告を見つけてきました。
「これ、Shirokaneに向いているんじゃない?」
内容を見ると、日本のドラマの一部をパリで撮影、そこに出演する首相、外交官、首相を護衛するSP役等募集、とのこと。
なるほど、SP役なら強面の方が向いている気がするけど、サングラスが無けりゃあまり怖くも無いから微妙かな…
ただ面白そうだから一応送ってみるか、ついでにこの間のヤクザ写真も入れておこう~、とあまり期待せず応募したら…。

また、あっさりSP役が決まりました(笑)!

というわけで来週撮影に行ってきます。公開されてないのでまだ詳細は言えませんが、キムタク主演のドラマらしいです。これ本当(笑)
主演と言うだけでパリのシーンに出てくるか分からないので、ご本人に会えるかどうか分かりませんが、一応キムタクと共演ということで(笑)
でもフランス語の求人広告に主演Kim Takuって書かれていたので、間に入ってるフランスのプロダクションは、絶対キム・タクという韓国人と思っているよね?
それともキムタクに会えると思って行ったら、まさか普通に見たことない韓国人が出てきたりしないよね?(笑)

まあ、キム・タクさんに会えなくても当日楽しみですが。
皆さんもドラマ楽しみに待っていてくださいね。

ちなみにヤクザ等強面役の話があったら是非教えてください。ただ残念ことに演技はあまり上手くないです。
でも大阪出身で大阪弁が自然に出るので、寡黙なヤクザ役なら大丈夫
しかも実生活に近ければアウトサイダー役も割と自然に出来るかも
例えば…

(シナリオ1)
若い頃はミュージシャンを目指していた源五郎。
ある日、カッとなって人を刺してしまい、人生の歯車が狂う…
道を踏み外した男は必然的に裏社会へと消えていく…
15年後、とある組幹部まで上り詰めていた源五郎。
抗争に明け暮れたきな臭い生活の中、たまに昔の女を思い出しながらサックスを吹く…
そして乾いた心の唯一の潤いは、休日に作る可愛い小鳥ちゃんの銀ブローチ…

みたいなやつ(笑)

うん、やっぱりサックス吹くヤクザ役が一番しっくりくるな。適役です。
いっそのこと、そこにフィーチャーしたオリジナリティ溢れるドラマをシロカネ主役で作りませんか?
例えば…

(シナリオ2)
12月中旬、関東某所、この日は朝から明信会の事初めが行われていた。
関東関西各所から組の若頭、本部長ら錚々たるメンバーが集められ式は厳かに進行。
盃事も無事終了し場は宴会へと移る。
酔いが回り、赤ら顔で上機嫌な若頭権藤が、若頭補佐の一人佐々木(シロカネ)に声をかける。
「おい佐々木、お前テナーサックスやってたよな。今日は親父(組長)の前で披露したらどないや?」
明信会の事初めで芸を披露するのは、次期若頭の座を約束されたようなもの。
この名誉に佐々木(シロカネ)は即座に返事した。
「へい、もちろん謹んでお聴かせいたしやす。おいお前ら、道具持ってこい。」
「はい。」
子分たちが用意したアタッシュケースを颯爽と開け、宝石を散りばめられた純金製のサックスを取り出した佐々木。
「では親父と明信会に捧げる『漢のTenderly』、入らさせて頂きやす。ワン、ツー、ワンツー…」
曲に入るカウントを始めたその時、
「ちょっと待てー!」
声を上げたのは、もう一人の有力な若頭補佐、音倉笛造だった。
「親父、テナーサックスなら俺の方が上手いぜ。」
音倉と佐々木は、今まで幾度となく次期ナンバー2の座を巡って火花を散らし、
抗争に発展しそうになる度に盃の席を設け、手打ちにしてきたのだった。
おまけに、音倉は過去に佐々木との一件でケジメをつけさせられ、小指を詰めていた。
それ以降サックスのド♯を押せなくなっていたことも根に持っていたのだった…。

「仁義なきテナー」続く

どうでしょ?こういう楽器系Vシネマの脚本売りますよ(笑)

え?そんな妄想どうでもいいから、アクセサリーの方を進めろ?
もちろん忘れずに準備中です!しばしお待ちを!
(Shirokane)

P.s. ブログを書いているうちに、ドラマの配役がSP役から外交官役に変更になりました。
ちょっと外交官って柄じゃないけどなあ…。手なんて血管浮き出た労働者の手だし…。
まあ、なんでもいいけどね(笑)
泥臭い異色の外交官をお楽しみに!